高くて硬い枕が脳卒中のリスクになる

今週の心と身体の健康情報は
「高くて硬い枕が脳卒中の
リスクになる」
です。

最近話題となっている

「殿様枕症候群」

これは、国立循環器病研究センターの
研究チームが「高い枕は要注意!」
と発表したもので、

枕が高くなるほど、
脳卒中の原因の一つである
「突発性椎骨動脈解離」
の発症が高くなることを発見して、
「殿様枕症候群」と呼んでいます。




動脈とは
ここで、動脈について。
動脈とは、心臓から送り出された血液を
全身に運ぶための血管です。

 心臓から続く大動脈に始まり、
枝分かれしながら徐々に細くなり
最後は細動脈と呼ばれる髪の毛ほどの
細い血管になります。


首にもその動脈があり、以下の2つです。
・頸(けい)動脈
・椎骨動脈





なぜ高い枕で殿様枕症候群
になるの?

では、なぜ高い枕で殿様枕症候群に
なるのかですが、
高い枕を使うことで、首が曲がり、
首の後ろにある椎骨動脈が引っ張られ
ずっと緊張状態が続きます。

そして、寝返りなどにより、血管が裂けて
突発性椎骨動脈解離になり、脳卒中になる
可能性が高まります。




枕の危険な高さは?
 
・12㎝以上の枕を使用している場合
突発性椎骨動脈解離の発症率は約2倍、

・15㎝以上の枕を使用している場合の
発症率は何と9倍!

というデータが報告されています。


なお、江戸時代の随筆では、
「12㎝の枕は寝やすいが、
長生きしたければ9㎝にした方が良い」
と書かれているそうです。




さらに、
寝ている時だけでなく、スマホに集中して
スマホ首になっている時や、
ソファなどで横たわって、首に負担を
かけている時なども要注意です!


人気お笑いコンビ千鳥のノブさんは、
2022年に、右椎骨動脈解離となり、
約1か月仕事を休んだと、
当時ニュースで報道されました。


ノブさんは40代くらいだと思いますが、
年齢に関係なく若者でも発症するので
首は本当に大切にした方が良いと思います!


※画像は、テレビ朝日「怖いけどタメになる話」からお借りしました。