チカラが出る時は息を止めた時? それとも息を吐いている時?

今週の心と身体の健康情報は
「あなたは知っていますか? 
チカラが出る時は
息を止めた時?
それとも
息を吐いている時?」
です。



結論から言うと
「息を吐いている時に、
チカラが出ます」


分かりやすい表現で伝えると、
「息を止めた状態は、緊張状態になるため、
チカラが発揮できないですが、
息を吐いている時はリラックスモードになり、
本来のチカラが発揮できます」



ここで作家ひすいこたろうさんの著書
「ゆるんだ人からうまくいく」
から一部抜粋です。





ゆるんだ時に人は最高の能力を発揮する。

その実例を挙げましょう。
1998年、夏の甲子園の準決勝。
明徳義塾vs松坂大輔投手擁する横浜高校。
あの伝説となった試合です。

松坂はその前日のPL学園との試合で
延長中17回を投げ抜き、準決勝では
先発できませんでした。

横浜投手陣に明徳打線が襲いかかり、
8回裏を終えた時点で6対0と大きくリードされ、
誰もが負けたと思いました。

ところが、8回裏から横浜高校の
快進撃が始まり、6対0から、
なんと奇跡のサヨナラ勝ちを果たすのです。

その問題の8階の裏、一体何が起きたのか?


円陣を組む選手たちに横浜高校・渡辺監督
がある一言を告げたのです。

すると、選手たちが生まれ変わったかのように打ち始め、それまで1点も入れられなかったにもかかわらず、一挙に7点取り、逆転してしまったのです。

一体、渡辺監督はなんと言ったのか?
それは…


「この試合は勝ち負けは
考えなくていい。
楽しめるだけ楽しんでこい!」


高校生の場合、根性を入れてバットを振ると、
ヘッドスピードは100キロ位になります。

しかし、8回裏、渡辺監督のあの一言を
受けてからの選手たちのバットスイングは
120キロほどになりました。

最終的に横浜高校は、この勢いのまま
1998年の甲子園を制し、松坂大輔は
晴れてプロ野球入りできました。

最後の最後、奇跡の快進撃に必要だったのは、
根性ではなかった…
才能でもなかった…
執念でもなかった…

ただ余分な力を解き放ち、
緩むことでした。


以上、抜粋終わり。



この話は、自律神経に関係していて、
息を止めたり、吸っている時は、
交感神経が優位となり、
筋肉が緊張状態になります。

一方、息を吐いている時は
副交感神経が優位となり、
筋肉が緩んだ状態になり、
身体全体がリラックスモードになります。


つまり、
リラックスモードの時ほど、
本来のチカラを発揮しやすい
ということになります。


私たちは、
重たいものを持つ時ほど、
ここ一番の時ほど、
一生懸命な時ほど、
息を止めてしまう習慣となっている
場合がありますが💦

例えば、息を止めて重たいものを持つと、
筋肉が緊張状態の時に、
身体に負荷を与えるため、
ギックリ腰になったりします。


今回お伝えしたいことは
「ここ一番の時、チカラを
発揮したい時ほど、
息を吐きましょう!」
です