ギックリ腰の対策と再発防止

今回の心と身体の健康は
「ギックリ腰の対策と再発防止」
です。



腰痛は国民病⁈


腰痛を抱えている人はとても多くて、
厚生労働省の調査では、
症状別にみると、
男性では「腰痛」を抱えている人が最も高く、
次いで肩こりです。

女性は「肩こり」が最も高く、
次いで「腰痛」です。

腰痛のなかでも、
重いものを持ち上げた拍子などに、
急に痛みがあらわれる「ギックリ腰」
を経験したことのある方は多いかもしれません。


最近、ギックリ腰の方が増えているので、
ギックリ腰について、述べたいと思います。


☑タイヤ交換など、重いものを持ち上げようとした時
☑中腰で作業をしていた時
☑腰を急にねじった時
☑寒い日の朝、前かがみで洗顔をしていた。

などなど、腰に負担がかかることをしている時、
急にピキっと腰に痛みが走ることがあります。

ちなみに、ギックリ腰は通称で、
正式には、「急性腰痛症」と言います。



ギックリ腰の原因は?

筋肉やじん帯の損傷、関節のズレ、
神経や椎間板のトラブルが
原因と言われていますが、
実は、レントゲンなどで調べても
上記のようなトラブルを映し出す
ことはできず、腰痛の原因が特定
できないと言われています。

整形外科に行っても、湿布しか出されなかった
ということはよく聞く話です。



ギックリ腰は温める? 冷やす?

ここの部分は重要です!
ギックリ腰になったとき、
温めたほうがいいのか、
それとも冷やしたほうがいいのか
悩む方は多いと思いますし、
よく聞かれます。

湿布を貼るにしても、
冷湿布と温湿布があるので、
どちらがいいのか悩むかもしれません。

ギックリ腰を発症した直後は、
患部が炎症を起こしている状態なので
「冷やす」ほうが正解です。

ただ、2、3日経つと、炎症はおさまるので、
「温め」て血流を促すことが大事です。

つまり、
発症直後の痛みが強い時期には
冷湿布を、
痛みが少しやわらいだら温湿布に
変えましょう。
また、ホッカイロも有効です!



ギックリ腰は絶対安静?

「ギックリ腰を起こしたら、安静にすること」
以前はそう言われていましたが、
最近では、
早めに動かしたほうが回復は早まることが最近の研究で明らかになっています。

このため、発症直後の痛みが
強いときは別として、
少し痛みが弱まってきたら、
ストレッチをしたり、自宅の中を歩いたり、
できる範囲で体を動かすことが回復が
早まるようです。


ギックリ腰を再発しないために

ギックリ腰は「再発」する可能性が高く、
実際、一度、ギックリ腰を発症すると、
4分の1の人が1年以内に再発している
という報告もあります。

再発を予防するには、
無理な姿勢を取らない、
急な動作は避ける、長
時間同じ姿勢を取り続けない
などなど、日常生活での工夫も大切ですが、
根本的な原因を考えると、

☑身体を冷やさないこと
☑運動やストレッチをして、
腰を支える筋肉を増やすこと
☑運動やストレッチをして、
腰のまわりの筋肉やじん帯の柔軟性を高めること

などが大切です!