「ふくらはぎ」がむくむ原因と対策

今回の心と身体の健康情報は
「『ふくらはぎ』が
むくむ原因と対策」
です。


先週の健康情報の
「ふくらはぎの役割、知っていますか?」
その続きです。



●先週のおさらい(動脈と静脈の違い)
動脈」は、心臓から身体の末端に
向かって血液が流れ、

静脈」は、身体の末端から
心臓に向かって血液が流れます。

動脈」は心臓のポンプ作用により、
全身に血液が流れますが、

静脈」には、心臓のポンプ作用
はないため、その代わりに「ふくらはぎ」
の筋肉がポンプの役割をしていると
お伝えしました。


※画像はNHK健康チャンネルより



●血液の逆流を防ぐスゴイ機能
そんな大事なふくらはぎにあるスゴイ
機能があります。


※画像はNHK健康チャンネルより



この図から分かるとおり、足の「静脈」は、
心臓に向かって血液を戻すため、重力に逆らい、
下から上へと血液を送ります。


普通に考えても、心臓に血液を戻すのは
大変な作業ですよね・・・


この時、血液が下の方に逆流するのを防ぐために
「静脈弁」
というものがあります。


※画像は片平悦子著者「3つの体液を流せば健康になるより


この弁が、逆流を食い止めているので、
本当に有難い存在です!


●ふくらはぎがむくむ理由
そんな有難い弁ですが、長時間イスに座った
ままだったり、長時間立ち続けていたりすると、
この弁に負担がかかり過ぎてしまいます。

そして、弁のところに血液が溜まり、
血液が一杯になると、その血液が
血管壁を押し上げて、結果として、
皮下にどす黒いコブのようなものができます。

これが「静脈瘤」といわれるものです。


※画像はNHK健康チャンネルより




血管が本来の太さよりも拡張しているので、
血管壁を取り巻く神経が圧迫・刺激されるので
痛みが発生します。


そして、「静脈瘤」が進行すると、
次のような症状が見られます。
 ・夕方になると足がむくむ 
 ・夕方になると足が疲れ、重だるい
 ・足がよくつる
 ・足がほてる
 ・長時間同じ姿勢でいると、足がピリピリと痛む



また、足がむくむもう一つの理由は、
年齢や運動不足などの理由により、
筋力が低下する(ポンプ機能が弱くなる)と
血液がうまく戻らなくなり、血液中の
水分が停滞し、足にむくみが生じます。





●むくみ対策
 ①できるだけ、長時間立ち続けることは避ける

 ②寝るときは足を高くする(足に座布団を敷くなど)

 ③ゴキブリ体操をして、血液を心臓に戻す後押しをする