心と身体の健康情報(古事記から学ぶこと≪問題が起きたら≫)

今週は、
「古事記から学ぶこと≪問題が起きたら≫」
です。


私たち夫婦は、月に1回、古事記の勉強会に参加しています。


古事記は日本最古の歴史書と言われ、
712年に太安万侶と稗田阿礼が編纂して元明天皇に献上されたものです。




神様のいろいろな失敗や、やんちゃなことが書かれています。
神様でありながら、引きこもりの天照大神様のことなども。


単純にそれを読むだけであれば、不思議な物語で終わる訳ですが、
古事記を音読して、行間を読むことで、本当に伝えたかったことが、少しずつですが分かってきます。


例えば、

イザナギノミコトとイザナミノミコトが、天の矛を使って国を生みましたが、
イザナギノミコトとイザナミノミコトは、神様の系統からいえば、新人の二人なんです。




他のベテランの神様もいる中、新人二人に任せたのは、
「失敗してもいいから、チャレンジしてみなさい」
というメッセージになります。

実際に失敗してしまいますが、二人で話合い、再度チャレンジしていることが書かれています。

現代に例えると、
新入社員の二人に、新しいプロジェクトを任せるという解釈になります。


私は、古事記はまだ始まりの部分しか学んでいませんが、
「人間は完璧でなく、欠点(※)があってもいい。ありのままの自分を受け入れる」

「失敗しても転んでもいい。でも、立ち上がり、次にチャレンジすることが大事」
ということを強く思いました。


※先週のお伝えしましたが、「欠点」は悪いことではなく、
人から愛される大切なあなたの一部だと思います!





現代では、
成功するためのテクニック本が巷に溢れていますが、
古事記は、あえて失敗したことなどが書かれていて、そこから学んでほしいという1300年前の先人の想いが詰まっている本当に素晴らしい書だと感じています!

 ※成功するためのテクニック本を否定している訳ではありません。


長くなりましたが💦、今回、お伝えしたいのは、
「問題」です。

古事記の神様は、問題が起こると、天の安河原(あめのやすかわら)に集まり、気持ちを開きあいました(話合い)

何と、
「問題が起こったら解決しなくていい」

「問題が起こるのは、解決するためでなく、話い合うため」

「言葉を使って気持ちを伝え合い、お互いを理解して
ココロを和らげていけば
問題は勝手に解決する」


問題が起きたら、解決するためにあれこれと考えて動いたりしますが、

古事記では、
「問題が起きたら、ちゃんと話合い、本当の気持ち伝えあいましょう。その結果として、問題は勝手に解決しますよ」
と伝えています。



それが「平け和す(ことむけやわす)」

日本には『平和』という言葉があります。

先人たちは
問題が起きたら争うことではなく、コトバを使い、氣持ちを伝え合うことで、理解し合えることを『平和』と言っていたんですね。


この古事記の話は、本当に深く、学べば学ぶほど、先人の想い・愛が伝わり、感動します。

今回のお話、少しでも参考になれば幸いです